すでに、診療圏調査で、物件は決まっていると思うので、

ここでは、設計や内装、医療機器導入の大事なポイントについてお伝えします。

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業者の選定の重要性

開業6ヶ月前には設計業者を選定し開業4ヶ月前には図面決定、開業2ヶ月前に工事が終了するように進めていきますが、施工会社、設計士の選定は慎重に行って下さい。

建設費用の多寡はもちろんですが、内装は経営にも影響を与える大事な要素となります。

また建物のメンテナンスなど、長いお付き合いになるため、話しやすさ等の相性の面と併せて、是非、医院(クリニック)の建築や内装が得意な業者を選びましょう。

下記に、内装や設備を検討する上での留意点を簡単に纏めましたのでご覧下さい。(検討中の物件があれば具体的なアドバイスが行えますのでお気軽にご相談下さい。)

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内装について

壁紙や床の色、壁の高さ、音楽などは、空間の印象に与える影響が大きく、そこにいる人(患者さんはもちろん、医師本人や看護師等)にとって居心地がいい場所となるか、そうでないかを左右し、再来院率にも影響すると言われています。

先生のご希望やこだわりを元にアイディアを出し合い、後になって修正工事が発生することのないように進めていきましょう。ただし、理想を追求するあまりにコストをかけ過ぎるのもよくないので、妥協する心の余裕も必要です。

医院の建築・リフォームが得意な業者であれば、明るさや広さ、動線、診察・処置のしやすさ、使い勝手の良さ、日ごろの掃除やメンテナンスなども考慮してくれますし、設備費を左右する各医療機器の選定・配置なども適切な提案をしてくれます。

設備について

新築なのか、中古なのか、さらに、テナントなのか、で注意点は異なりますが、

テナントの場合、空調設備、給排水設備、電気容量、防災設備、耐震性などの既存の設備が、医院として向いていない場合がありますので、注意が必要です。

そういった判断も、医院(クリニック)の建築や内装が得意な業者であれば、適切な判断をしてくれます。

 

医療機器の選び方

尚、どんな医療機器が必要なのかは、専門とする科目によりその要否が異なりますが、病診連携を図る上でも「電子カルテ」は必須です。操作性、金額、アフターフォローで比較し、先生が使い勝手の良い物を選びましょう。

開業4ヶ月前から選定・打合せ等を行い、開業1ヶ月前までには納品されているように進めていきましょう。

専門科目毎で異なる必要な医療機器例
  • エコー…内科、婦人科 など
  • X線…整形外科、内科 など
  • 高度な画像診断装置(CT,MRI)…脳神経外科、整形外科 など
  • 内視鏡…消化器科 など
  • レーザー治療器…皮膚科 など

院内で行う(導入する)場合の初期費用と、診療報酬とのバランスを考えて、どこまでを院内で対応すべきかよくご検討されることが大切です。

最新機器を色々揃えたいという気持ちになりますが、事業計画通りに患者さんが集まるとは限らないので、取捨選択を行い本当に必要な機器だけを導入し、相見積で価格交渉を行い、出来る限り支出を抑えることは重要です。

検査をどこまで医院内で対応するのか

尿検査や血液検査など検体検査は、検査会社へ外部委託する形が一般的です。

委託先が沢山ありますので、それぞれのサービス(回収時間、異常値の対応、事故発生時の対応内容など)、料金などを比較し、十分に検討する必要があります。

一方で、

  • 電極を通した電気的情報を調べる検査(各種心電図、脳波、筋電図など)
  • 肺機能検査(呼吸機能検査)、超音波検査などの生体検査(生理検査)

は、院内で行えるように機器をそろえることができることが理想です。

その場合も、他の高価な医療機器同様に、院内で行う(導入する)場合の初期費用と診療報酬とのバランスを考えて、どこまでを院内で対応すべきかよくご検討されることが大切です。

 

物件引渡し

内装工事が終了すると、物件の引渡しとなります。

引渡し後の物件の責任者は先生となりますので、火災保険(店舗休業補償付きが望ましい)の契約は必要です。

先生ご自身が選定されたとしても、私共が紹介させて頂いたとしても、業者に中間マージンを求めることがないので、適正価格で納得のいく空間を一緒に作っていきましょう。

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