無事に開業できたものの、なかなか患者さんが増えない…
逆に、沢山増えて人手が足りない…など
開業後も様々な課題が出てきます。
患者さんの数が増えない
患者さんが増えないと、収入が増えず、クリニック経営が厳しくなります。
とはいえ、最初から黒字にできるような患者が見込めないことは一般的なので、
事業計画の時点である程度厳しめに見積もっていた先生は、あまり焦らなくても大丈夫です。
特別なことをしなくても、次第に、近所の人に認知され、
患者さんが増えてくることが期待できるからです。
ですが、できる手は早めに打つに越したことはありません。
よく行われる対応として、
- 予約システムの導入、見直し
- 患者満足度向上
- サービス内容の見直し
といった、患者さんの満足度を上げるための施策と、
- ホームページのテコ入れ
- ネット広告の活用
- PR活動・地元の皆さんとの交流
といった、広報活動の強化を取ることが、
患者さんを増やす事につながります。
予約システム
予約システムは、忙しい患者さんにとって非常にありがたいサービスです。
クリニックにかかっても何時に終わるか読めないようだと行くことに躊躇してしまいます。
システムを入れられないとしても、電話で予約が可能にする、予約優先などの制度を取り入れると、この医院は便利だ、という印象を持ってもらいやすくなります。
費用のこともありますが、診療内容や、近所の人の属性を考えて取り入れることを検討してみても良いかもしれません。
患者の満足度
折角来てくれた患者さんには、しっかりこの医院は良かったと満足してもらえるようにしましょう。そのためには、まずは、スタッフの教育です。受付のスタッフの態度・対応が悪かった、などの理由で悪い評判が出てしまうことほどもったいないことはありません。
スタッフには、いつも気持ちのよい対応を心がけてもらいましょう。…とは言え、スタッフも、好きでイライラしているわけではないかもしれません。もし、不機嫌なスタッフがいた場合は、なにがその原因なのか突き止め、できるだけ早くその原因を除去して、患者さんに優しさを向けられるだけの余裕を持てるようにしてもらいましょう。
ですが、それらはすぐにできることでないかもしれません。その場合、すぐにできることとして、まずは、院内を清潔に保つことを心がけましょう。(開院直後から汚れや劣化があることは少ないと思いますが、ほこりなどは新しくてもすぐに出てきます)なかなか、スタッフがそのように動いてくれないときは、先生が自ら率先して動いて見せましょう。
患者様に、「また来たい」と思ってもらえるか、少なくとも「もう二度とここには来たくない」という応対になっていないかは気を付けなければなりません。
クリニックの雰囲気というものは、患者様に必ず伝わりますので、患者様に「あのクリニックはいいクリニックです」と、口コミで言ってもらえるようなクリニックをぜひ目指しましょう。
サービス内容の見直し
休診日や休憩時間など、十分に近隣事情を踏まえて設定したはずだと思いますが、
少ないと考えていた時間に患者が集中するなど、予想と異なる結果が出ていたら、思い切って、実情に合わせて変更の検討をしてみるのも有りかもしれません。
診療時間を思い切って4時間後倒しにするだけでこれまで見ていなかった層が流れてくる可能性があります。ただし、雇用条件にも直結するような変更は、スタッフとも十分に話し合った上で変更してください。せっかく患者さんが増えても、「話が違う!」といってスタッフがやめてしまったらまた大変なところからやり直しになるかもしれないからです。
様々な施策も、スタッフとともにより良くしていけば、結果的に増患にもつながるかもしれません。
また、最近ではネットの知識ながら、よく勉強している患者様も多くいらっしゃるので、うかうかしてはいられません。最新の医療を提供することも増患対策となりますので、学会誌を読むばかりでなく学会等にも積極的に出席し医療技術の見直しを図りましょう。
同様に医療機器も日々進化していきますが、近隣と比較して余りにも旧式化である場合は機器への再投資を検討することも必要です。但し、これについては採算が合うかどうかの下調べを慎重に行いましょう。
ホームページのテコ入れ(改善)
ホームページはありますか?あるけど、有るだけ…というクリニックも多いのではないでしょうか?
広告等来院促進でも、触れていますが、意図したキーワードで検索されているのか、お客さんの疑問に応えられているのか、最新の情報は掲載されているのか、などをチェックしてみてください。
改善の余地があればできるだけ早めに対策を取ってください。
ネット広告の活用
ホームページの検索順位は、相対的なものなので、どうしても他院が検索上位を占めている場合は、広告費を払って、上位に表示させることもできます。ただし、医療関係の広告にはこまかくガイドラインが定められていますので、医療広告ガイドライン(厚生労働省)などを確認した上で実施する必要があります。また、SNS(Twitter、Facebook、Instagram等)の活用もあります。
PR活動・地元の皆さんとの交流
院内でイベントやセミナ―などを実施すると、近所の方が来院するきっかけとなります。
例えば、産婦人科であれば、マタニティヨガ(通院患者以外も受け入れるなど)、歯科医であれば、歯磨き講座、整形外科であればストレッチ教室、内科であれば糖尿病教室など、先生やスタッフの得意・専門分野で「地域の方に遊びに来てもらおう」、という気軽な気持ちでやってみるといいかもしれません。
求人
患者さんが沢山来てくれるようになると、スタッフの手も足りなくなり、新しく求人を行うことが必要になってきます。しかし、開業してからの求人は、開業時の採用とは異なる注意点があります。
まず、開業時は、沢山の応募があった医院も、開業してからの募集にはさほど人が集まりません。
開業時は出来上がっていなかった職場の人間関係も、開業して時間がたつにつれ既にできあがってしまっていることが多いため、それを敬遠する方が多いようです。
また、人手不足の場合は、シフトなどを埋めるためにピンポイントの募集となりがちです。
そのため、開業時に比べすこし苦戦することを念頭に、募集を計画するようにしてください。
募集媒体
- ハローワーク
- 無料求人掲載サイト
- 民間の求人媒体(WEB、紙)、転職媒体
大きく分けて上記3つが有り、お金のかからない「ハローワーク」は採用側からはいまだに人気ですが、求人側は民間の求人媒体も活用することが増えています。費用は掛かりますが、スキル・経験の面でも安心できる人材を採用できる可能性が高まりまるので、民間の媒体も検討してみてください。
また、近隣にお住いの方など限られたエリアからの応募を募りたい場合は、配布エリアを絞ることのできる折込チラシ、フリーペーパーなどへの求人が有効です。媒体により、集まる属性が異なります。求人一つとっても、戦略をもって臨むことで良い結果につながります。
私共はチームで、クリニック開業後のサポートも行ってまいりますので、開業後もパートナーとしてご相談下さい。
医院開業のことなら医院開業パートナーへ
当社では、開業前にサポートして終わりではなく、開業初日のサポートや開院後のサポートも行っています。思うように増えない患者に対しての次の一手や、思った以上に集まって人手が足りなくなった時の求人など、開院してから出てくるお困り事も、一緒に解決していける先生の身近なパートナーとして、末永くお付き合いさせていただければと思っています。
まずはお気軽にお問合せください。